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CPA/VB/備忘録

転職した理由

最近はじめてのかたとお会いする機会が増えていて、そのときよく今の会社に転職されたのはどうしてですかと聞かれるのですが、転職を決意したのが2010年の秋頃だったかな、もう1年以上前なので意外と忘れかけてしまっている自分に気がつきました。

まだかろうじて覚えているうちに書き留めておこうかなと。初心忘れるべからず

僕が転職した理由(3つ)

一生監査をやるということをよく考えてみた

前職で監査を5年やりました。監査以外もやってたけどメインは監査。珍しいタイプなんだとおもうけど、すごく監査好きでした。性格的にもあってたとおもう。少なくとも、監査が嫌になって監査法人を退職したわけじゃない。

ただ、先が見えちゃった。たぶん思い上がりだとおもうけど。それでもそう自分でおもってしまった。僕はこれまでそういう一時の自分の、勘違いかもしれないその気持ちを大切に生きてきたので、今回もそう思い込むことにしました。

どうも安定するというのが苦手なもんで、自分が監査法人に残って安定したキャリアステップをふんでいくのがどうにも気にいらなかったんでしょう。いまおもえば1年半前の自分を殴ってやりたいけどw

ビジネスの世界は経験がものをいう(と当時思っていた)

"自分の経験の中から、自分が言うべきこと、言ったほうがいいことを伝えていきたい"監査法人時代に常々おもっていたことです。実は今は、事業会社で働いてみてちょっとその考え方を修正しているのですがそれはまた別のお話ということで。まぁその当時は頑にそうおもってました。もちろん今でも骨格となる部分はかわりませんが。

なので実際に事業会社で経理はもちろん、ビジネスを肌で感じたいとおもったのが2つ目の理由です。実際に事業会社で働いてみて、監査人とは別次元で事業を体感できているので、この理由は少しずつだけど達成できているかな。

会計士業界の将来

僕が退職しようとおもったときの会計士試験合格者の就職状況はそれはもうひどいもんでした。今でもひどいけど合格者の半分近くが監査法人に就職できない、そんな状況でした。

そういった状況を受け、会計士業界では「組織内会計士」の流れができてきました。僕は会計士が活躍のフィールドを広げ、監査法人以外で仕事をするのは大賛成なのですが、一度は監査を経験すべきという考え方をもっています。

なので個人的には、少なくとも監査法人に入りたいと思っている人には、みんな監査法人にいってもらいたいです。しかし現実は監査法人の採用余力を超える合格者となり、監査法人未就職が問題になりました。合格者が増加したのは確かなのですが、実はやめる人が減っているのも採用余力を低下させている一つの要因だと感じています。

本当は監査を数年経験した人がもっと監査法人をやめて様々なフィールドで活躍して、フレッシュな人材をたくさん採用できるように、会計士業界内で労働を流動化させないといけないんだとおもいます。僕はこの考えを大切にしたくて、監査法人をやめました。自分でやれないことを人に勧めたくはなかったので。

以上、監査法人をやめて事業会社に転職した3つの理由でした。