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CPA/VB/備忘録

バックオフィスの立ち上げかた

めっちゃ久しぶりの更新になってしまった。。。

前回監査役の就任の話を書いたのに、その後急転直下exitの話が持ち上がり、引き続きCFOとしてお仕事してました。で、7末に無事exitしました。 めでたしめでたし。

今は何をやっているかというと、exit後の残務整理と、また縁あってバックオフィスが何も存在してない会社のお手伝いをしてます。懲りないな自分w 約2年ぶりに0→1でバックオフィスを整備しようとしてみてカオスというか混沌としたこの状況を懐かしいとすらおもってますが、やっぱりたいへんですね。

自分なりにバックオフィスの立ち上げの仕方をまとめてみると

  1. 取りあえず情報の流れをかえる だいたい10人〜20人ぐらいの会社だとすべての情報が情報提供者(従業員や外部関係者)⇄社長というふうに流れるので、情報が社長のとこに集まりがち。なのでここにいかに割って入れるか、情報提供者⇄自分⇄社長という流れをまず作って、会社の様々な情報が自分に入るようにする仕組みを作るのが大事ですね。

  2. 自分でさばけるものはさばいていく 情報が自分のところにストレスなく入るようになれば、自分でやれることは自分で処理していって、要相談事項だけ社長にあげる、こうやって雑多業務から社長を解放して、事業に集中してもらうのが会社全体にとってプラスになるとおもいます。

  3. 仕組みを作ったら自分でやるのをやめる バックオフィスの業務は80%ルーチンで、20%が非定形だったり判断が必要になる領域だったりします。ある程度業務を整備したらルーチン業務はシステムにやらせるか人を雇って誰かにやってもらうかしたほうがいいです。それであいた時間を使ってより会社に付加価値をもたらす業務にシフトしていくと。

言うは易し、行うは難しなんですが、イメージはこんな感じですね。 何かの参考になれば幸いです。

この度非常勤監査役に就任することになりました

約2年に渡って勤務してきました某IT系ベンチャーを退職しまして、そのまま非常勤監査役に就任することになりました。正式には株主総会の承認をもって就任となります。

いろいろとおもうところがありまして、現職にフルコミットではなく別のことをやろうと考え今回の決断に至りました。会社もこれからというところで業務執行を降りることについて、納得していただいた他の役員面々にはたいへん感謝しております。監査役という今までとは異なる立場ではありますが、今までとかわらぬ質のアプトプットを提供できるように頑張っていきたいとおもいます。

今後は、今まで週末起業としてやっていたwebサービス開発のプロジェクトにもう少しリソースを割くとともに、他のスタートアップ、アーリーステージのベンチャーやIPO意向の企業を支援していきたいなとおもっています。とはいってもからだは一つしかありませんので、状況みつつうまく自分のリソースをコントロールしていきたいです。

2年間の振り返りや今後のことは追々書いていきたいとおもいますが、まずはとりあえずのご報告でした。

【昔の話】監査が終わることと調書ができることの違い

このまえ前職時代の同期と、監査調書ってある程度の能力あれば同じものができあがるよね、でもそこに至る過程というか思考って全然違うよねてな話になった。 できた調書だけみても過程は見えてこないもんだから、なかなか比べるのは難しいんだけどそうだよな。

自分の話をすると、新人の頃はとにかく仕事が終わらないことには詰められるし、かたちだけでも調書整えないととおもって、調書を作る作業に没頭した。調書ができて一安心すると自分なりに気になったとことか、深く突っ込んだほうがよさそうなとことか、徐々に深堀りしていく、そんな手順で監査を遂行してたとおもう。要するに、調書ができてから監査がスタートするのだ。

徐々に余裕ができてくると、調書なんざあとでなんとでもなると思って、とりあえず危なそうなところを重点的に叩いて重要な虚偽表示がないことの心証を得る、そのうえで余った時間でレビュー通る程度の調書を仕上げる。さっきとは逆で監査が終わってから調書を作る。あるべき順番だとおもう。(ここでいってる監査は心証形成の意で、もちろん調書を作ることも大事な監査業務の一つです。)

そして2つの調書を比べてみても大した差はないという。しかし監査の質は大きく違うし、100回監査やったら前者のほうはどでかい事故を起こすとおもう。事故らなかったのはラッキーかまだ顕在化してないかのどっちかだ。もし顕在化したら後輩よろしく。笑

ちなみにこれをOJTでやろうとすると、大きく分けて、 ①後輩がクライアントにヒアリングしてるとこをよく観察する
②できた調書に対して質問しまくる の2パターンだとおもう。
なので可能な限り監査部屋でヒアリングするようにさせたし、できた調書に対してはレビューメモはもちろん会話しながらレビューするようにしていた。

話はもとに戻るが、監査はある意味自分との戦いだとおもう。レビューを通すための調書作りだけしてるんじゃそれは監査とはいえないし、何よりつまらないとおもう。自分はなんだかんだ監査好きだったんだけど、それは自分が納得するまで、心証を得るまでクライアントととことんやり合ったからだとおもう。

最後に、僕がクライアントに言われてうれしかった一言 "かずやまさんがあってるって言うなら大丈夫でしょ。監査してもらうまで大丈夫かなとおもってたけどよかったです。" 経理担当者と一緒に心証形成していく過程はなかなか楽しかったです。

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正しいことと正しいこと

久しぶりに揉めたというか、意見が真っ向から対立した。

自分の意見というか考えというか価値観をここまで否定されたのは久しぶり。ただ、自分で言うのもなんだけど、自分が間違ってるとも思わない。

じゃあ相手が間違っているかと言われると、そんなことはなくて、相手の言っていたことも正しいとおもう。

正しさと正しさがぶつかったときに、その勝敗を分つものは何かと言ったら、それはやっぱり成功体験なんだとおもう。言葉の意味としてはどちらも正しいとしても、その言葉がまとってるオーラが違うというかなんというか

ある一定の域を超えると、基本的には正しいこと同士の戦いで、そこで主張を通していくにはもっと理屈じゃない何かが必要なのかもしれないですね。

なんか悔しいけど、そういうことだとおもいます。

個人事業はじめました

最近縁あって個人で仕事を請け負う機会に恵まれたので、個人事業主になることにしました。経費使ってメシウマです。嘘です。

もともと2月からは、今フルコミットしている先の関与度合いを少しずつ落としていくつもりで、あいた時間で週末プロジェクトにコミットしようかなとおもってたんですが、前述の通りうれしいことにお仕事をお願いされたので、引き受けることにしました。

2月の活動状況としては、
-ITベンチャーCFO 60%
-個人事業 40%
-週末起業 20%
てな具合です。

個人事業の内容は、ご指名いただければなんでもやろうとおもっていますが、基本的にはベンチャーだったりIPO準備企業のお手伝い(会計指導とか内部管理体制の構築とか予算統制とか資金調達支援などなど)をできたらなとおもっています。

特にIPOを目指している会社で、管理部長雇ってがつがつ体制構築していくフェーズではないけど、最低限のことはやっておきたいなという会社への支援をやりたいですね。もしそういった会社の中で、フルコミットしたいなとおもえる会社に出会えたら尚良し。

まぁそうはいっても、特に営業かけるわけでもなく、ご依頼いただいた仕事をこなしていく感じになるとおもいます。独立してそれで食べていこうとおもっているわけではないので。

ちなみに現在は2月末ぐらいまで、某社で会計指導と予算統制まわりの整備をやる予定です。3月以降は未定です。とかいって早くもどっかにフルコミットしてる気もしますが、年内ぐらいはこんな感じでやりたいですね。

というわけで何かありましたら、お声がけいただければとおもいます。

週末起業が想像よりずっとたいへんだった話(現在進行中

最近、週末起業的なことをしているんですが、これがなかなかたいへん。

何がっていうと、ヒト、モノ、カネ、情報が全然足りない。

大手からベンチャー転職して、ベンチャーってリソースないからしんどいなっておもってたらその比じゃなかった。

あと抜け漏れ。というか、網羅性。とくかく少人数でやってるから自分がカバーしないといけない領域が広い。

世の中いろんなサービス見てみると、全然足りないままえいやで出してるもの(そのほとんどは続かないんだろうなとおもう)もある一方、足りないながらもなんとかして一定のクオリティをキープした上で出しているサービスもあるわけで、本当に頭が下がります。素直にすごいとおもった。

そういった一定のクオリティをキープしたサービスを出せている人は、人を巻き込むのがうまくて、いろんな人の協力を得てやっている、またそれができるだけの魅力的な人物なんだろうなとおもった次第です。

さて、果たしてほんとにサービスローンチまでいけるんでしょか。乞うご期待